「体を整える+トレーニングで健康寿命を延ばそう」医師・栗原隆先生

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地下鉄早稲田駅からすぐの場所に「栗原隆ウェルネスクリニック」があります。

ここは内科医でスポーツドクターの栗原隆先生が開業しているクリニック。早稲田という土地柄、大学生にサラリーマン、古くから住まわれている方までさまざまな患者さんが診療に訪れています。

栗原先生は内科医でありながら、スポーツドクターという異色の肩書き。さらにクリニックの上の階にはトレーニング施設を併設しています。まさに「医療と運動の融合」を体現されている方です。

今回は当ブログ総監修者で米国アスレティックトレーナーの石塚利光さんとともに、栗原先生の健康に対する「思い」を伺ってきました。健康寿命を延ばす方法についてお話が聞けましたので、皆さんもぜひ参考になさってください。

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予防医学の大切さについて、お話が盛り上がりました


1.え?クリニックなのにトレーニング施設も?

先生のクリニックは、内科およびリハビリテーション科なのでさまざまな疾患を対象にしています。また健康診断も得意ということでさまざまな検査機械が設置されています。土日も診療しているので、今年インフルエンザが流行したときなどは一日に百人近く診察することもあったそうです。

クリニックの上の階に展開しているのが「Dr.TAKA」ウエルネスラボです。

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ここは栗原先生が徹底的にこだわった施設で、フリーウエイトのラック、パワープレート、TRX3基などちょっとしたジムも真っ青の設備が整っています。

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本格派のジムにはやっぱりストレッチポール®!

うれしいことに、ストレッチポール®についても、EX、MX、ハーフカット、ショートとまさに全種類備えてありました。(LPNは提供していないので、施設で購入されたものです)

なぜ内科、リハビリテーション科にトレーニング施設が併設されているのでしょうか。

「痛みがあったり検査結果で悪い数値が出てそれをなんとかしたい、という方は多いです。一般的な内科では最終的には薬を処方する。しかし、その人がそうなってしまったのには原因があります。

そこを突き詰めると、病気やケガをしないためには、正しいカラダの状態を作って、筋力や心肺系の機能を上げて健康的なカラダを作ろうということになるのです。

痛みを治す、原因を知る、本来の状態に整える、よりよいカラダづくりを行う。このステップアップが一箇所でできるようになったら、と思ったのです。『クリニックなのに面白い』と思う方が増えて来ると、日本の健康寿命も長くなると思いますね。だから僕はクリニックの名前に『ウェルネス』という言葉を入れて、自分自身のキャッチコピーも『日本を元気にする!』としているんです」(栗原先生)

※ウェルネスとは、世界保健機関が提唱している造語で、従来の「健康」の定義をさらに踏み込んで、より広範囲な視点から見た健康観を意味する言葉


2.経歴はまさに「トレーニング界のサラブレッド」

このような先生の考え方はどのようにして培われたものでしょうか。

栗原先生のおじい様は前回の東京オリンピック(1964年)のときに、ウエイトリフティングのチームドクターでした。栗原先生は、そのおじい様の影響で中学校2年のときにウェイトトレーニングを開始。

おじい様の教え子に窪田登さん(ローマオリンオピック7位)がおり、引退した窪田さんは母校早稲田大学で教鞭をとっていました。栗原先生は、窪田さんの許可のもと、早大の授業で大学生と一緒にトレーニングを行うようになったのです。

部活に所属せず放課後は早大に通い窪田さんの授業でトレーニング。それが終わると渋谷のトレーニング施設まで行き、有賀誠司先生(現・東海大学スポーツ医科学研究所 教授)のもとでさらに練習をこなしていた日々だったのです。(編集部注・窪田さん、有賀誠司先生ともに日本のウエイトトレーニング界、ボディビル界ではレジェンド的存在の方です。窪田さんは2017年惜しまれながらご逝去されました。)

栗原先生は高校に入り、徐々に選手を目指すのではなく、トレーナーをこころざすようになります。筋肉や骨格など「もっと人間のカラダのことを知りたい!」と考えたからです。現在でも高校生時代からはっきりとトレーナーを目指す方はわずかでしょう。栗原先生は当時からかなり異色の存在だったといえます。

トレーナーを目指しているうちに、おじい様から「人間をみるなら医師の方ができることが多い。どうせなら医師を目指してみては」というアドバイス。そこからは猛勉強して医学部合格を果たしたのです。

「解剖実習でも、筋肉・骨の名前をみんな苦労して覚えるのですが、僕はその前に全部知っていたので苦労しなかったですね(笑)。そのぶん実習に集中できたのでとても良かったです」(栗原先生)

先生はその後、内科を専門にすることにします。スポーツでの故障やケアを考えると、整形外科医が理学療法士や鍼灸柔整師とともに診療にあたることが多いですが、それはなぜだったのでしょうか。

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クリニックのエントランス。明るく落ち着いた雰囲気のなかで、患者さんのニーズに応じたさまざまな診療を受けられます

3.先生が内科医である理由

栗原先生が最初に志したのは、終末医療でした。しかし徐々に病気になってからでは遅いと考えるようになります。病気にならないカラダを作ること。つまり「健康寿命を延ばす」「予防医学」「未病」という考え方が人間には最も大切になると強く思ったのです。

「体のこと、病気のことを扱うとすると、実は内科領域が6〜7割カバーするといっても過言ではありません。

さらに日本人の国民病とも言える『生活習慣病』。がんを除くと、心筋梗塞や脳卒中で亡くなる方が実に多いんです。この生活習慣病の中でも、高血圧症や糖尿病などによる『動脈硬化が、心筋梗塞や脳卒中などの大きな危険因子なのです。これを防ぐために真剣に取り組まなくてはいけないと思うようになりました。

心臓や血管の科学は、運動学や生活習慣病研究の最先端だし、何があっても最終的に心臓を診ることができれば命だけは救うことができる、と思ったのです。それで循環器内科をまずは専門とすることに決めたのです」(栗原先生)

このようにして内科医でありながら、運動学にも精通するスポーツドクターとしての栗原先生となっていったのです。

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栗原先生は聴診器をかけていることが多いようです。内科医としての矜持なのでしょう

4.健康を手に入れるにはただ運動すればよいわけではない

大学生から社会人、高齢者までさまざまな世代の方が訪れるクリニック。より良いカラダの状態を作るために先生は運動習慣の提案をするようにしています。しかし運動することに抵抗があったり、動けるレベルになっていない方もいます。

そのような方に先生が行っているのは、まずは現在の痛みを取ること。そして筋骨格系のバランスをとり、カラダを正常な状態に整えることです。そのうえでその方に適切な負荷の運動を行っていきます。

運動習慣がない方へおすすめの器具は振動トレーニングマシンのパワープレートです。これはフォームと筋肉を意識して乗っているだけで全身が汗びっしょりになるものです。全身の筋肉を使うことのメリットが手軽に体験できます。息が上がることもなく、筋肉痛も生じにくいので高齢者の方の運動習慣のきっかけづくりにも役立っています。

カラダを整えるという点で活躍しているのがストレッチポール®です。先生はオリジナルの手技もマスターしていますので、患者さんの筋骨格バランスを整えるときは、まずは手技を活用されます。先生がいなくても、患者さんが一人で整えることができるように、と備えています。仰向けで縦乗りしたり、緊張している筋肉の部分をマッサージすることができるということで、患者さんにも大変人気のようです。

カラダを整え、動かす心地よさが体感できると、徐々に体幹や筋力トレーニングなどの種目に移っていくのが先生のプログラムです。もちろん先生はウェイトトレーニングの専門家ですから、この点でも的確な指導が受けられます。

「トレーニングの事故で多い事例が、ご本人は『ちゃんと一生懸命やっている』と思っていても、実はできていなくてケガをしたり、それが原因で運動ができなくなるケースです。姿勢や筋骨格バランス、負荷の設定が正しくないことが原因と考えられます。

インナーやアウターの筋肉に緊張があっても、それが自然だと思っていきなり運動を始めたりするのです。そうすると動きも悪いですし、別の部位に負荷が集中することにもなる。

初心者の方は、自分では気づきにくいので最初に専門家の指導を受けて行うことをおすすめします」(栗原先生)

今回取材に同行した石塚さんも、「カラダを治すには、治療だけでもダメだし、運動だけでもダメだし、この二つを組み合わせることが最も効果が高い、という研究結果もでてきています」と語っていました。

また「僕たちのJCCAでも運動前には、まずは緩める。そしてインナーユニットを活性化してから、ダイナミックな動きをやっていこうということをお伝えしています」と述べ、先生の考え方と大きく共通する点があることを感じていました。

5.先生のストレッチポール®活用法

栗原先生はストレッチポール®を患者さんに勧められるだけではなく、ご自身でも愛用されています。先生はtwitter(@drtaka_jp )でたびたびストレッチポール®の写真を掲載されていたのです。実際の使い方についてお伺いしました。

「ハーフカットを縦置きにして胸椎に、頚椎の場合は横置きにして首の下に入れて角度をつけてあげるという使い方ですね。腰椎はストレッチと組み合わせています。これで筋骨格のバランスがとれた状態になるので、毎日まずはこれを行ってからトレーニングを開始するようにしています。

スクワットもハーフカットを足の下に置いて行うと、姿勢の評価をすることができます。これでフラフラしているとそもそもバランスが良くないといえます。ここでバランスをとれるようにしてから、スクワットを行うことでフォームもだいぶ良くなりますよね。

そもそもストレッチポール®を知ったきっかけはずっと昔なんです。製品がまだ出たばかりの頃だと思います。日本のボディビルチャンピオン鈴木雅さん(現在、全日本8連覇中)が愛用しているのを知ったんですね。彼がそのようなストレッチポール®を使ったスクワットを行っているのを知って、自分でも実践し、その効果を感じています」(栗原先生)

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今回、栗原先生と奥様に骨盤底筋のツールトレーニングも体験いただきました。さっそくその効果を実感され、喜んでいただけました

6.まとめ

今回、予防医学の大切さを栗原先生にお伺いしてきました。栗原先生は、生活習慣について口頭指導だけではなく、自ら思い描く施設を作られ、日々実践されています。それにはご本人の自覚と正しい指導がセットでなくてはならないと力説されています。

私たちも皆さんがご自身のカラダの状態に気づきを持っていただき、変化できることをきっかけに運動習慣から日本を健康にしていきたいと願っています。

その点において、共通点が多くお互いに目指すところは同じだという感触が掴めた取材になったと思います。

先生も、私たちも課題は共通。それは「今、何ごともないと思っている方に、将来に備えることの大切さを伝えていくこと」。年々その重要性が伝わっていると感じますが、それぞれの分野で頑張っていきましょうとエール交換し、クリニックをあとにさせていただきました。

栗原先生のブログ 日本を元気にするドクター栗原隆の挑戦!

栗原先生のクリニックホームページ 栗原隆ウェルネスクリニック

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