あなたはどのようにクライアントの姿勢評価を行っていますか?
クライアントの姿勢がどうなっているか評価することはトレーニング指導の第一歩ですよね。
そのことにより、関節可動域や筋肉の拘縮について仮説を立ててアプローチをすることができるようになるのです。
またクライアントに、客観的にどういう状況かお伝えできることも重要です。そのことにより自身で改善点が分かり、モチベーションアップになるからです。
しかしながら、限られた指導の時間では十分な姿勢評価の時間を取ることも難しいのではないでしょうか。そこでこの記事では、姿勢評価を簡単に正しく見るコツについてお伝えします。
トレーニング指導の効率をアップしたいとお考えの方や、姿勢評価の方法を知りたい方はぜひご一読ください。
目次
1.放置しておくとケガの原因にもなる!姿勢評価の重要性
日常生活でも運動中でも正しい姿勢でいることがもっとも理想的です。トレーナーは姿勢評価を正しく行うことで、クライアントの結果を引き出しやすくなります。
私たちは、進化の過程において重力の影響を受けながら二足歩行をするために、現在の骨の配列や臓器の働きを獲得してきました。
この姿勢が崩れることで、カラダの一部に常に負荷のかかる状態になり、傷害や不定愁訴の原因になります。その状態が継続すると、傷害は慢性化や悪化します。内蔵も本来あるべき位置からずれてしまい、その働きが低下するなどの悪影響が生じる可能性も高くなります。
姿勢の崩れは、このように悪循環をもたらします。クライアントがどんなにトレーニングをしても結果がなかなか出なかったり、改善しない場合は、姿勢に原因があると考えることもできるのです。
正しい姿勢評価ができ、その人にあった改善方法を提案することが健康的なカラダ作りには重要なのです。
2.チェックポイントはココ!理想的な姿勢評価の方法
では理想的な姿勢とはどのような姿勢なのでしょうか。私どもが考える理想的な姿勢とは、カラダの各部分が前後左右方向から観察して理想的な骨の配列(アライメント)となっている状態です。
理想的な姿勢は以下のように定義されます。
具体的には、骨盤が後ろに倒れていたり、頭部が前に出たりという姿勢になります。動きの際にも正しい姿勢を評価できるようになると、より確実に効果的にクライアントの状況をつかむことができるようになります。
3.姿勢評価はツールを使って行うとわかりやすい
姿勢評価で気をつけなければならないポイントは、目の錯覚を起こす環境的要因です。
クライアントのパンツが斜めになっていたり、背景がまっすぐではない状態だと正しく評価することは難しいでしょう。
最近では最先端の評価ツールなども出てきています。しかし、それらの商品は高額で場所を取るため、個人のトレーナーで導入することは現実的ではないはずです。
そこでご紹介するのが㈱LPNで製造販売しているアライメントチェックスクリーンです。シンプルで持ち運びができるため、どこでも簡単に測定することができるツールです。
3−1.アライメントチェックスクリーンの使い方
アライメントチェックスクリーンは、壁などにかけて使用します。方眼紙状のマスメにより、クライアントの各部位の左右差や中心からのズレなどを細かい視点でチェックすることができます。
この記事のトップの画像をご覧ください。慣れていないと左の状態でも普通に見えるかもしれません。しかし、スクリーンを使うことではっきりと頭部前方偏位や円背傾向が瞬時につかめるのです。
また、その姿を撮ることで、トレーナーだけでなく、クライアントにも視覚的に共有することができます。これにより、クライアントも自分の問題点が直感的にわかりやすくなり、評価内容も細かく伝えることができます。素材が布でできているため、丸めて持ち運びでき、どこでも評価することが可能になっています。
立った時の姿勢だけでなく、片足スクワットなどの運動で代償反応をつかむこともできます。見落としがちなところもアライメントチェックスクリーンの導入で分かりやすくなります。
価格も4,000円(税抜・2016年12月時点)と個人のトレーナーでも導入しやすいツールです。
姿勢評価のためのトレーナー向けアイテム。特殊な布を用いており、簡単に巻いて持ち運ぶことができます。
指導に欠かせない「姿勢評価」がどこでもできるツールです。
製品サイズ 約187cm×100cm (つり紐除く)
※布製品の特質上、微小な歪み、たわみ、サイズ誤差が生じることがございます。
あらかじめご了承の上お買い求めください。【値段】¥4,400- LPN SHOP販売ページ
4.姿勢評価セミナーでさらに専門的な内容が学べる
運動効果の向上や健康的なカラダ作りに姿勢評価の重要性をお分かりいただけたかと思います。しかし、このような大事な要素であるにもかかわらず、姿勢の評価を学ぶことができる機会は多くはありません。
トレーニングの方法を学ぶセミナーは多いですが、姿勢評価のセミナーの割合は少ないのです。その中で、姿勢の評価を学ぶことができるセミナーを開催しているのが、一般財団法人日本コアコンディショニング協会です。
パーソナルトレーナーや理学療法士、柔道整復師をはじめとする健康・フィットネス業界の方が姿勢評価を学びにセミナーへ参加しています。詳細は以下の協会HPよりご覧いただけます。
5.まとめ
姿勢評価の重要性と実際のチェック方法についてお伝えしました。
クライアントの目標達成を実現するためには正しい姿勢評価は重要です。
はじめは慣れなくても多くの人の姿勢を見るうちにだんだんと見えるようになっていきます。
正しく評価できる目を養いましょう。
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