【無料】睡眠アプリ5をテスト!睡眠計測オススメはコレ!

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あなたは快適な睡眠を取れていますか?

快適な睡眠とは、起きたときの不快感が少なく、日中も眠気をあまり感じないことです。

「長く寝たはずなのに眠い…」。このような経験があると思います。

「睡眠において主観と客観は違う」。著名な予防医学者である石川善樹先生はこう述べていました。

そこで客観的な睡眠の質を測るために有効活用したいのが睡眠計です。専用の機械を買わなくてはなりませんでしたが、近年はスマホで手軽に計測できるようになりました。

健康志向に相まってこのような睡眠アプリが大ヒット中です。しかしながらどれもこれも似たようなアイコンに内容…。果たしてどれを選べばいいのか。

実は睡眠アプリは始めのソフト選びが重要です。計測を始めるとデータが貯まっていくのでより傾向を知るためには、アプリを代えない方がいいからです。

そこで編集部では、iPhone用、Android用ともに代表的な睡眠アプリ5種類を実際にテストしてみました。良い点、悪い点も併せて記していますのできっとアプリ選びの参考になるはずです。

アプリ選びで後悔したくない方はぜひ最後までご一読ください。


1.睡眠アプリでできること

様々な睡眠アプリが登場していますが、睡眠状態をチェックできる睡眠計のソフトであればどれも基本的な機能は大差ありません。それは次のようなものになります。

・睡眠状態(覚醒・浅い眠り・深い眠り)をチェックする

・計測データを日ごとや月ごとのグラフにする

・起床時にアラームやお気に入りの音楽を鳴らす。ソフトによっては睡眠リズムを判断してベストなタイミングでアラーム鳴動する

・Apple Healthなど他の健康管理系アプリと連携できる

・TwitterやFacebookなどのSNSでシェアできる

これらの機能は、多くの場合無料版でも使うことができます。その日の状態だけを知り快適な目覚めを得たいだけであればこの機能だけで十分といえるでしょう。アラーム時刻をセットして、枕元に置いておくだけです。できれば充電ケーブルに繋げておくことをおすすめします。

有料版になるとさらに多くの機能が使えたり、広告表示がなくなったりします。各アプリの紹介で詳しくご説明します。

“電磁波が気になる人は機内モードで使用する”

  • スマートフォンの長時間&長期使用で電磁波の害を指摘する声があります。実際にスマートフォンを枕元に置いて寝ると不調を感じる方がいます。このような方におすすめなのが、スマートフォンを機内モードにすることです。電波を送受信することがなくなり、電磁波がほとんど出なくなります。多くの睡眠アプリは機内モードで使用することができます。

2.編集部オススメ・無料睡眠アプリベスト5

シンプルな機能が高性能 Sleep Cycle alarm clock

sleep-cycle-alarm-clock

見やすいデザインが最もわかりやすく使いやすいと思いました。使いやすいシンプルな機能はまさに説明書いらず。

睡眠計とはどんなものか「何か一つを使ってみたい」という方にはこれをおすすめします。

起床アラームは設定時刻からの範囲を指定可能(ほとんどのアプリがそうですが)。6:00に起きたいなと思ったら5:30〜6:00の間に設定します。これはメーカーがおすすめする範囲で、もっと狭めることも広めることも可能。6:00ぴったりのみにすることもできます。

アプリの方で睡眠リズムを判断し、設定範囲の間でもっとも良いタイミングにアラームが鳴るわけです。これにより快適な目覚めを得ることができます。6時10分や15分のほうがより目覚めがいいかもしれませんが、この設定時刻を過ぎることは決してありません。

マイクでの睡眠計測が精度に直結?

計測時の正確性が高い印象を受けました。睡眠アプリの多くはスマホ内臓の加速度センサーで揺れを感知しているようですが、Sleep Cycle alarm clockの感知システムはマイクを使用するもの(特許取得済み)。詳しいことはわかりませんが寝息などを観測して判断しているようです。

以下は、メーカーが提供する正常な睡眠リズムの波形です。およそ1時間半ごとに覚醒と熟睡を繰り返しています。

正常な睡眠リズム

正常な睡眠リズム

次は飲酒時の睡眠リズムです。一気に入眠し熟睡の時間続きますが、酔い覚めとともに覚醒します。その後再度深い眠りに落ち目覚めます。

飲酒時のリズム

飲酒時のリズム

このような眠りは一見すると熟睡時が長いようで問題なさそうですが、リズムが崩れて疲れが抜けません。ノンレム睡眠とレム睡眠は規則的に繰り返すことが重要です。

筆者も飲酒後に計測してみました。この日は宴会があり多めに飲酒してしまったあとの計測でした。

飲酒後の計測画面

筆者飲酒後の計測画面

結果、同様の睡眠波形が出ました。想定ではこのあと再度深い眠りと浅い眠りを繰り返すはずですが、起床の時間になってしまいました。5:30〜6:00の間に設定しましたが、起床時間は5:59。ほぼ予定時刻どおりの起床時刻になりましたが、睡眠時間も少なく質も悪いので、最悪な目覚めとなりました。

標準アラーム音は4種類。自分のコレクションから選ぶこともできます。

改善してほしい点

・有料版は毎月課金 →無料版では広告もなく豊富な機能を使えるのですが、フル機能を使うためには有料のプレミアム版の契約をしなくてはなりません。年額1,200円。ひと月100円の計算になります。1ヶ月お試しでできるのでそれから検討してもいいでしょう。

iPhone版ダウンロード

Android版ダウンロード

簡単操作で豊富な睡眠分析 Sleep Meister – 睡眠サイクルアラーム Lite(iPhone)

sleep-meister有料版と無料版の違いは広告の有無のみ。わずか120円(原稿執筆時)で広告表示を消すことができますが、無料版でもフル機能を使うことができます

シンプル操作で画面が見やすいのもメリットです。

筆者は5時40分から6時の間に目覚ましアラームが鳴るようにセット。初日は5時42分に鳴りました。
喫煙、飲酒など寝る前の行動をあわせてチェックできるので、それにより眠りの質が悪くなるケースがあれば自然と控えるようになるでしょう。

グラフは折れ線と棒グラフのどちらかを選ぶことができますのでお好みで。

Sleep Cycle alarm clockでは有料だった週・月・年の統計情報も無料で使えることができます。入眠時の音楽プレーヤーも(スマホ内にあらかじめ自分で入手した音源に限ります)。

起床時間を設定してSTARTを押すだけ

起床時間を設定してSTARTを押すだけ

睡眠内容が詳細に表示されるが、少し字が小さい?

睡眠内容が詳細に表示されるが、少し字が小さい?

改善してほしい点

・記録センサー設定が厳密? →良いことばかりのアプリですが、実は筆者計測時に何回か記録されないことがありました。これはセンサー感度の調整(9段階)で対応できるとのことですが、何の設定もせずに綺麗なグラフが出たSleep Cycle alarm clockと差があるかな?と思いました。適切な波形が出るためには設置場所や感度設定が必要かもしれません。

寝言の録音もできるのですが、これも最善の結果を得るには設定が必要です。いろいろとカスタマイズすることで、自分にフィットしたものになるアプリです。数日使ってみて良さがわかったらぜひ有料版になさってください。

筆者によるテスト。このようにチャートで出るのは他にはない機能。睡眠時間が短いのは途中で計測できなかった時間帯があるため

筆者によるテスト。このようにチャートで出るのは分かりやすい機能。睡眠時間が短いのは途中で計測できなかった時間帯があるため

・入眠時音楽も何か欲しい プリセットで何かホワイトノイズ系があればいいと思いました。自分で何か他から用意してこなくてはなりません。

iPhone版ダウンロード

シンプルな操作感だがフル機能 Sleep as Android

※SleepMeisterにはAndroid版がないので、Android用のアプリを1つ追加でご紹介します。

sleepasandroid

直訳すると「アンドロイドのように眠る」。ちょうどロボットが電源をオフにしたように熟睡できるように、という願いが込められたアプリ名です。

「シンプルな操作感なのに機能が多くて奥が深い!」というのが最大のメリットでしょう。

普段使う分には簡単に計測開始でき、グラフも見やすいです。ちょっとこだわろうとすると入眠時の音楽やお昼寝モード(15分&30分)、起床時の段階アラーム、いびき、寝言の録音など睡眠を上質にするための機能が使いやすく入っています。熟睡アラーム同様に目覚まし時の頭の体操なども。

基本は棒グラフだが、1クリックでこの画面表示になる。スターマークは直感での眠りの質レベルの記録に使う

基本は棒グラフだが、1クリックでこの画面表示になる。スターマークは直感での眠りの質レベルの記録に使う

sleepasandroid2

いびきや寝言が自動的に記録される

筆者が特に気に入ったのは入眠時の音楽で“クジラのダイビング”。ザザザザ…というホワイトノイズの波の音にときどきクジラの鳴き声が入ります。このクジラの声がいつ鳴るかと待ってる間にストンと眠りに落ちてしまいました。

改善してほしい点

試用期間が2週間 →2週間経つと基本機能でさえも使えなくなるようです。アンロックのための費用は451円で、入眠時の音楽がさらに手に入るなどメリットが多いようです。基本機能だけでも使い続けたいと思いましたが…。

英語が多い →海外製ソフトのようで、ちょっと込み入った機能ではすぐに英語が出てきます。利用条件やyoutubeの参考動画等はすべて英語です。

Android版ダウンロード

無料でもフル機能 熟睡アラーム

jukusuialerm無料なのにフル機能。日本製ということもあって、至れり尽くせりでていねいな印象です。ガッツリ使いたいという方には大変おすすめです。

機能としては他と同様の睡眠計と起床時アラームに加えて次のようなものがあります。

・入眠サウンド(無料版は波や雨の音など。これだけでも効果大。他にも欲しい方は有料ダウンロード)

・1日の睡眠をグラフの他に六角形チャート、深い睡眠率、目覚めの気分など詳細な数値で分析

・日月単位での睡眠データ記録&PDFとして印刷可能

・Dropboxへのバックアップ機能(データ消失の際に安心)

・「仲間はずれ探し」「計算」「シェイク」などでアラーム停止させる機能(脳を一気に目覚めさせます)

・pocketmedica.jpへのリンク 健康へ個別相談が可能(別途同サイトへの有料会員登録が必要)。

熟睡アラーム1

睡眠状況が細かくわかる

無料で多くの機能が使えます。特に入眠音楽が無料なのは大きなメリット。有料版のダウンロードは1曲120円なので、有料版としても他と比べて安いのでおすすめです。これだけで広告表示がなくなりますので使いやすくなります。

熟睡アラーム2

ログイン日数が増えるとプレゼントとして入眠音源が少しずつ増える

全体としては睡眠分析を細かくしたい方にも自信を持って勧められます。睡眠障害で悩まれる方、医師に睡眠の記録を提出する必要がある方には、ありがたい機能だと思います。

改善してほしい点

・機能が多すぎ? ワガママかもしれませんが…。使いたい機能へのたどり着き方が直感的に分かりにくいかもしれないと思いました。使い勝手が改善すればフル機能がもっと使いこなせるようになるかもしれません。

・分析数値が多いので、細かく見ようとすると時間がかかる 起床時の流れとしては、目が覚める〜アラームを止める(人によっては間違い探しや計算など)〜目覚めの気分をマークする〜各種の睡眠データが出る。グラフ、睡眠時間、睡眠チャートなどをチェック…。などやるべきことが多い感じがします。一つの画面に情報がてんこ盛りなので、起床時にこれを見るのはちょっと負担が多いのではないでしょうか。

この2点の理由により、あまり気にされない方は特定パターンだけの使用だけになると思います。なかなかフル機能を使いこなすまでには、という感じです。

iPhone版ダウンロード

Androido版ダウンロード

画面デザインがクールで見やすく使いやすい 睡眠時間

sleeptimeSleep Timeという海外のソフトですが、直訳で睡眠時間という名前でリリースされています。

シンプルな機能にクールなデザインで使っていてもかっこいいです。棒グラフタイプですが、折れ線のように細かく、また熟睡度によって色が変わるので大変見やすいです。

アラームの時計が大きく他の数値表示も大きめ。眼鏡をはずしていても見やすいと感じました。

 

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さらに無料版でも起床時心拍計測機能つき。スマホのカメラに指を当てることで心拍が測れるというものです。

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計測した心拍はこのように表示される

睡眠導入のためのナチュラルサウンドが1種類入っていました(iPhone日本語版のみ)。有料版では3種類追加されます。

大きい時計がベッドでも見やすい(iPhone版)

大きい時計がベッドでも見やすい(iPhone版)

有料版にするとトレーニング動画が見られる

有料版にするとトレーニング動画が見られる

改善してほしい点

・英語の直訳が多く不自然な日本語に戸惑う →フォントが全部画面内に治まっていないことがあります。Android版に至っては英語版のまま(特に難しい英語ではないので気にせず使うことができますが)

・プレミアム版が高額 →iPhoneだと1ヶ月1200円(年間3,600円・取材時)でした。エクササイズの動画やプログラムの提案があって至れり尽くせりなのですが、どうでしょうか? こちらも英語がほとんどとなるでしょう。

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見通し=Outlookの直訳? その他にも綺麗に表示されていない部分がある(iPhone版)

iPhone版ダウンロード

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Runtastic Sleep Better

runtastic-sleep-better睡眠アプリで検索すると上位によく出てくる人気ソフトが“Runtastic Sleep Better”。使っている方も多いと思います。しかしながら筆者は辛口の採点にしました。

基本的な機能は他と大差ありません。睡眠計としての機能がメインとなります。睡眠グラフは棒グラフタイプ。

全体的に見やすいデザインなので、その点はポイントが高いです。メーカーのRuntasticはフィットネス関連のアプリ開発を得意とする会社。Youtubeチャンネルへのリンクも内臓されています。カラダのことをトータルに考えたい方は、他のアプリも導入して関連づけてみてはいかがでしょうか

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大事な文字が大きくて見やすい

有料版ではその他、

・アラームの詳細設定

・週ごと、月ごとでの睡眠データ蓄積

・追加のアラーム音

・夢の記録

・トレーニングやストレス、飲酒等の影響チェック

といった機能が使えるようになります。クラウドにも対応したとのことで、データの安全な保管が可能です。

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睡眠効率と熟睡度の色割合は関連がない。混乱するので改善してほしい点

辛口にした点は以下の通りです。

・無料版では広告が多い →結構な頻度で全画面表示広告が出ますし、下部の広告もよく切り替わります。メニューの近くなので間違って押してしまいそう。

・有料版(250円)の価格表示がない →実際に決済のパスワードを入れるまでどこにも出てきません。不安になって検索しました。

・無料版でも起床アラームセンサーに対応してほしい →快適な目覚めが得られると長く続けようと思うはずです。

・睡眠効率に疑問符 →テストした時は睡眠効率は90%の高評価が出ましたが、それほど良い眠りを得た感じはありませんでした。トータルの睡眠時間のうち何時間実際に眠っていたかの割合だと思います。あまり意味がないように感じます。

有料版にしないとフラストレーションがたまります。基本的な設計は見やすいので、気に入ったら早めに有料版にすることをおすすめします。

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iPhone版ダウンロード

Android版ダウンロード

3.結論・オススメの睡眠アプリはコレ!

オススメは…なかなか一つに絞りがたいところです。どの機能を重視されるかということになります。

・使いやすい基本機能&計測精度なら Sleep Cycle alarm clock

・無料で多くの機能。入眠サウンドつきなら 熟睡アラーム

・操作しやすく、総合的なバランスであれば Sleep Meister

その日熟睡できてたかどうかを知るだけなら、Sleep Cycle alarm clock。無料で入眠サウンドなどの機能が欲しければ、熟睡アラーム。操作感が簡単でストレスがないのはSleep Meisterです。Sleep Meisterは画面の表示が細かいのと、入眠サウンドが何か欲しかったところ。これさえあればカンペキだったと思います。

以上、睡眠アプリの比較レビューを行いました。あなたの気に入りそうなものはありましたでしょうか? まずはご自分の睡眠状態を知る一歩として活用してみてください。

そのことが睡眠の質を改善するきっかけになると思います。そして良い睡眠を得ようとすると起床時からの準備が必要になります。結果、生活の質の向上に繋がるはずです。まずはぜひ今日からお試し頂ければと思います。

睡眠の質改善には、下記関連記事もどうぞ併せてご一読ください。

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