失敗したくない!名医が教える“行く前に分かる”歯科医の選び方20

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Teeth surgery

どこの歯医者さんがいいのか、悩むタイミングは人生に何度かあります。

引っ越しで住まいが変わったときや、お子さんの歯が生えてきた頃などが代表的です。

優しそうな先生がいいと思いますし、最新の機材が揃っており視線の先にテレビがあったほうがいいかとも考えます。

インプラント歯周病治療の権威と聞けばなんとなく巧そうな気がします。

しかし歯科医院選びのポイントはそこだけではありません。そしてそれを間違えると後悔するだけではなく、一生の健康を左右します。

美容院なら変えることは難しくありません。それが歯科医の場合は最初に初診料を払っていますので、変える場合には再度初診料を払わねばなりません。

一回目の治療が行われ、それが継続治療になった場合は、治療のメドがつくまでは変えることは難しいでしょう。

そして変えた先の歯医者さんがより良かったという保証はどこにもありません

口の健康はカラダ全体の健康に直結します。歯周病があるだけで全身の不調をきたすのです。

ですので、歯科医選びは最初に足を運ぶまでに判断できないとならないのです。

そこで絶対に失敗しないためのポイントを、話題の名医におうかがいしました。三か月先まで予約で埋まっている大変人気のある先生が紹介するポイントですので、参考になるはずです。歯科医選びで絶対に失敗したくない方はぜひご一読ください

moriakiraこの記事は歯科医師・森昭先生の監修をいただきました。

竹屋町森歯科クリニック院長(京都府舞鶴市)。人口8万人の同市にて総世帯数の25%がクライアントという人気歯科医。予防歯科、予防医学を重点的にとらえ、唾液やオーラルケアの重要性を全国に発信している。「歯医者を行きたい場所に変える」がモットー。第1回「歯科甲子園」準優勝。著書に『体の不調は「唾液」を増やして解消する』(PHP研究所)『行列のできる歯科医院3』共著(デンタルダイヤモンド社)など。


1.良い歯科医とは

皆さんが考えられる「良い歯科医」と、森先生の考える「良い歯科医」の定義が少々違うかもしれません。まずは一般の方に「見落とされがちだが絶対必要な条件」をお伝えします。

1−1.緊急の痛みはなるべく近くで早く診てくれる医者

「虫歯が痛くて眠れない!仕事に支障がある!」という場合は、お近くのもっとも行きやすい病院で大丈夫です。この場合はどんな歯科医でも行う治療はほぼ同じです。現状の苦しみを解消することが最優先ですので、すぐ行ける歯科医になさってください。

その際は事前に電話で問い合わせて行くようにしましょう。「虫歯が痛いのですぐ診てほしいのですが、何時からなら大丈夫ですか?」で結構です。「今すぐ来てください」と返事をされても待ち時間はどれくらいか聞いてみることをおすすめします。時間の都合が合わなければ数カ所を当たってみてください。

1−2.生涯付き合いたいのは「寝たきりから守ってくれる歯科医」

いくつになっても自分の口で噛んで食べられることが大きな幸せとなります

寝たきりにならないために大事なことが、「生涯自分の口で食べられるようにする」ということです。口の機能が衰え食べ物を噛めないようになると、人間は急激に老化が進み、数日間で座ることさえ難しくなります。

反対に寝たきり初期の方でも、口の機能訓練をして自分で咀嚼し食べられるようになると、驚くほど改善します。舌や口の中が唾液できれいになり、噛むことで脳に刺激が入り、表情筋が鍛えられ顔に表情が甦り、手足に力がみなぎってくるからです。

つまり、生涯自分の口で食べられるサポートをしてくれる歯科医が名医ということになります。歯と口の環境を守り、それが脳や全身への影響を与えるとの考えがある歯科医のもとに通いたいものです。

最近は少なくなりましたが、初期の虫歯をほじくって詰め物で埋め続けるようなお医者さんは避けたほうがいいでしょう。


2.行く前に分かる!歯科医選びのポイントとは

体を守るためには、お口を守ることからです。お口のトラブルがない状況でも2〜3ヶ月に一回は歯科医院に行き定期チェックをしていただきたいのです。「え?何もなくても歯科医に行っていいの?」とお考えの方がいるかもしれません。

これは発想の転換で「何もないときこそ歯科医に行く」と考えていただきたいのです。なぜかというと歯の健康は予防が第一ですから、これを嫌がる歯科医はほとんどいないと思います。もし電話で聞いてみてあまり良い雰囲気でなければ、通わないほうが賢明です。

ここではなるべく良いお医者さんの見極め方をお伝えします。

2−1.看板や広告ではわからない理由

医療法で医院の広告には規程があり、場所や診療時間など最低限の告知しかできないことになっています。また、地域ごとに暗黙のルールみたいなものがあり、守るべき表現ラインを遵守するようになっています。このため肝心の診療方針や特徴が打ち出しにくいのです。

また地域ごとの口コミサイトもありますが、この口コミも100%信頼がおけるかというと疑わしいです。お金しだいで良くも悪くも書けるからです。「日本の名医100選」というような書籍もありますが、これもお金を出せば掲載してもらえるものがあります。実際の様子や患者さんのナマの声が最も信頼がおけるのです。

2−2.ホームページではここをチェック!

竹屋町森歯科クリニックのスタッフ紹介ページ。ひとことコメントも

医院が独自に発信できるホームページには広告ほど制約がないので、診療方針などを自由に表現できます。さまざまな情報がありますが特にチェックするべきポイントは下記になります。

・院長の名前が掲載されている(経営母体が他にあって院長がコロコロ変わるようだと責任をもった治療ができません)

・院長やスタッフが写真つきで紹介されている(院長の自信と責任感の現れです。またスタッフについては院長と信頼関係があって長く務めていないと顔を出してくれません)

・開業して3年以上である(歯科医が過多の時代ですから3年以内に廃業してしまう医院も少なくありません)

・スタッフの勤続年数が3年以上の方が少なくない(我慢して働いていたスタッフも3年を一区切りに辞めることが少なくないです)

・歯科衛生士が2人以上いる(定期的なお口のケアをするために必要な人数です)

・「予防歯科」をうたっている(この場合も歯科衛生士が複数在勤している可能性が高いです)

・相談室がある(患者さんの話しをしっかり聞いてくれる仕組みがあります)

・CT、マイクロモニター、レーザーがある(CTとはコンピュータを駆使したデータ処理と画像の再構成で、断層写真を得ることができる装置です。これらの機器は高額なため、個人院で導入しているところは診療に対する熱意がある裏付けになります)

・「完全予約制」だが「初診随時」は両立不可能(矛盾する診療時間表示に注意。「予約優先制」や「来院時刻の指定」がある医院を選びます)

・土日診療や平日深夜診療は医師とスタッフの数に注意(交代シフトを組むために十分な人数が必要です。土日には学会や研修会があるために勉強熱心な先生はそれに参加したいはずです)

上記すべてが伴っていればぜひおすすめしますが、全部そろっていなくてもホームページから熱意の感じられる医院になさってください。

2−3.電話でわかる良い歯科医院の雰囲気とは

病院に初めて電話をする時は誰しも不安なものです

電話応対はその医院の鏡です。気持ちよい対応ならば気持ちよく通える可能性は高く、反対にないがしろにしているのであれば、教育が行き届いていなかったり、スタッフ数が少なくて異常に忙しかったり、スタッフが院の運営に不満がある可能性が高いです。ぞんざいな態度を取られたら電話を切って別の医院に変えた方がいいでしょう。他には以下のポイントが参考になります。

・3コール以内に電話に出る(出られなかった場合は「お待たせしました」などのひとことがあってほしいです)

・医院の名前を告げる(「はい、どうしましたか?」だけでは不安になりますよね?)

・電話担当者が名乗る(責任感のあらわれです)

・医院の場所を知っているか確認がある(来ても来なくてもどっちでもいい、と思っている可能性があります)

・質問や疑問がないかの確認がある(患者さんの立場で考えられるか、ということです)

・声が明るいか(スタッフがイキイキと働ける職場かどうか判断できます)

・電話予約に対してお礼の言葉がある(患者さんに対する気持ちのあらわれです)


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3.いよいよ通院!歯科医と信頼関係を作る方法

何でも話せる関係を構築したいものです

長くつきあえる歯科医とは歯のライフコンサルタント的存在になります。そのためにいろいろな相談ができる関係を構築したいものです。ここではその方法をお伝えします。

3−1.初診なら予約時間の15分前に行く

初診であっても予約(もしくはそれに近い形)で診てくれる医院の方が望ましいことは説明致しました。これは患者さんをあまりお待たせせず、診療に十分な時間をとるために必要なことです。

問診票の記入や保険証の確認、診察券の発行などの手続きがありますのでその時間を鑑みてできれば15分前までにお越しください。

継続治療のときでも5分前には受付に到着していただきたいと思います。

3−2.キャンセルはわかりしだいすぐ連絡する

歯科医が一日に診られる患者さんの数には限りがあるなかで、患者さん思いの歯科医ほどできるだけ十分な時間を取ろうとします。無断キャンセルになると、その時間は収入が得られないことになります。これは歯科医に限らず他の職業でも同様でしょう。

そのような患者さんには、歯科医も内心こころよく思わないはずです。もしくはキャンセルがあり得ると思って予約を重ねて入れたりします。診療時間が短くなり、十分なコミュニケーションが取れなくなり、患者さんにも悪影響となってしまうのです。キャンセルする事態になったらわかりしだい早急に連絡を入れるようになさってください。

3−3.予約時間になっても声がけがない医院は避ける

患者さんがせっかく予約時間に間に合うように来て、予定時間を5分10分過ぎても声がけがない医院は、避けるべきです。これは医院がどれだけ時間を大事にしているかわかるポイントです。患者さんに我慢を強いていても平気な感覚はちょっと信じられませんよね? こういうときは「前の診療が予定外に押していましてすみません」などの声がけが欲しいものです。こういう医院とは患者さん自身が信頼関係を築けないと思います。

3−4.かかりつけの歯科衛生士を持つ

生涯最後までご自分の口で食べるために、ぜひ3ヶ月に一度の定期健診を受けてください。まずは保険診療の範囲でできることから。できれば、1時間2万円程度の自費診療による口腔ケアを受けていただけると万全です。これは実際に森先生も行っています。森先生のクリニックでは、自費でのメンテナンスでしてもらえることは以下のようなものです。

・プラークコントロール

・清掃用具、歯磨き剤の処方

・姿勢、重心、呼吸、食育の指導

・唾液分泌促進

・免疫力向上トレーニング

このようなケアを定期的に通われると、お口の状態のみならず全身にも好影響が現れます。歯科医師も「この人はお口の状態に熱心な人だ」との認識が生まれ、診療の心がまえが変わってくるはずです。抵抗がある金額かもしれませんが、国際的には妥当な金額です。将来への保険としてお考えいただければと思います。

4.まとめ

歯科医の選び方を森先生におうかがいしました。

先生によると「保険診療中心では歯科医が患者さんの数を多くこなさなくてはなりません。そのために一人あたりの時間が短くなり、ご説明の時間も短くなります。実は、初診の医療点数が高いために初診患者さんを多く診た方がメリットが大きいのです。ということは継続はないがしろにして、初診向けの歯科医院になってしまうことが少なくありません。本当に患者さんのことを考えているか、ということはいろいろな部分ににじみ出ますので、ぜひその点を見極めて良い歯科医師さんと巡り会ってください」とのことでした。

紹介したポイントをぜひ参考になさってください。

この記事は、森先生への取材と以下の書籍を参考に執筆しました。より詳しい解説が記されていますので、歯科医選びで失敗したくない方はぜひご一読ください。

歯はみがいてはいけない(森昭・著/講談社α新書)

やっぱり歯はみがいてはいけない 実践編(森昭・著/講談社α新書)

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