坐骨神経痛の症状10と5大原因・治療法&ケアなどの全知識

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腰やお尻、太ももの裏がジンジンとしびれる…。「坐骨神経痛かも?」とお考えですか?

その可能性は少なくありませんが、坐骨神経痛はほかにも症状が現れることがあります。あなたのその症状は坐骨神経痛の一つかもしれません。

そこでこの記事では、坐骨神経痛の代表的な10の症状をお伝えし、その原因や治療法、セルフケアの方法についてお知らせします。タイプによっては日常生活習慣によって引き起こされているケースもあります。イヤな違和感のある坐骨神経痛を解消するために、お悩みの方はぜひご一読ください。

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1.坐骨神経痛の症状とは

次のような場合は坐骨神経痛の可能性があります。太ももの痛み

・腰、お尻、下肢(太もも、ふくらはぎ、すね、足部)に痛みやしびれがある

・「足の付け根」、「尾骨(尾てい骨)周辺」、「お尻の中」としか言いようがない部分に痛みやしびれがある

・腰痛があり、同じ部分にしびれや違和感がある

・腰痛がありながら、腰の痛みとは離れた部分にしびれや違和感がある

・足を動かしたり、前屈や後ろぞり、ひねり動作をすると痛みやしびれが強くなる。場合によってはカラダを動かしたり歩くことも困難になる

・足に力が入りにくくなる

・痛みやしびれ、麻痺、違和感のせいで座ったりしゃがむことがつらくなったり、排尿・排便に支障を来している

・腰やお尻、下肢を触ると感覚がおかしい

・お尻の筋肉が冷え固まっている感じがする

・痛みをラクにするために歩き方がおかしくなっている

このような症状を感じた方は、整形外科を受診してください。特に痛みやしびれがひどい方や、両足に感じる方は早めに行かれることを強くおすすめします。

病院ではレントゲンやMRI、CT撮影の他に、触診や「ラセーグテスト」「SLRテスト」と呼ばれるものでチェックします。しかしこれらの方法は医師が行うものです。医師以外では評価しにくく、さらに痛める場合もあります。あくまでも参考としてお伝えします。

ラセーグテスト

仰向けに寝てヒザを直角にして軽くあげます。脱力していてください。

Lasegue-test

医師が上げたヒザとカカトを持ち、足を上に伸ばします。伸ばすにつれて痛みが出たり強くなる場合は坐骨神経痛の可能性があります。

SLRテスト

両足を伸ばして脱力します。

SLRTEST

医師が片足のカカトを持って、まっすぐをキープしたまま上にあげます。発症していない人は70度以上あげることができますが、ひどい人は30度も上げることができない場合があります。


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2.坐骨神経痛とは何かを知る

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坐骨神経は、骨盤内部から足の先まで通る太くて長い神経です。

坐骨神経痛は、前章でお伝えしたような腰やお尻、下肢に痛みやしびれの症状がある疾患の総称です。

何らかの原因が他にあって、坐骨神経を刺激したり圧迫するなどして痛みやしびれを発生させています。しびれのある部分に原因がある場合もありますが、離れた部位に出ることも多いです。例えば、腰に原因があるのに裏ももにしびれを感じることは珍しくありません

少し専門的な話しをしますと、坐骨神経は腰椎の4番(L4)、5番(L5)、仙骨の1番(S1)、2番(S2)、3番(S3)の神経から伸びています。

脊椎図

腰椎と仙骨

この神経のどこに問題があるかで、痛みやしびれの発生する部位が異なります。

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L5やS1に問題があると足先に坐骨神経痛が出るケースがあります

特に、一番上にある腰椎の4番(L4)を由来とする坐骨神経痛は、広範囲にわたって痛みやしびれ、マヒ、違和感を生じさせることがあります。

3.坐骨神経痛を引き起こす5大原因

ここでは坐骨神経痛の原因となっている疾患について解説します。

症候性坐骨神経痛(しょうこうせいざこつしんけいつう・多くは軽度)

「MRIを使ってもよく分からない。神経が圧迫されている証拠がない。何が原因かわからないが坐骨神経痛が出ている…」。このように神経の圧迫が原因ではないため「よくわからない坐骨神経痛」です。それにあえて病名をつけたようなものが「症候性坐骨神経痛」です。原因がわからないので不安ですが、実は最も多いタイプと言えます。慢性腰痛でも「原因がよくわからない」腰痛が多いのです。

痛みが治まるまでは痛み止めを飲むなどし、その後はストレッチ、体幹トレーニング、定期的な運動を心がけましょう。詳しくは6章でお伝えします。

梨状筋性坐骨神経痛(りじょうきんせいざこつしんけいつう・多くは軽度)

梨状筋が神経を圧迫することで起こる坐骨神経痛です。このタイプも多いです。お尻の筋肉が硬くなっていたり、うまく使えていないことが原因と考えられます。このような人もお尻の筋肉をほぐしたり、よく温めたり、ストレッチをしたり、筋肉を使えるような運動をし、動きをマスターするようにすると回復する可能性があります。

しかしごくまれに坐骨神経が梨状筋の中を通っているタイプの人がいます(下図4番)。このような方は問題が起きやすいです。3番の方も痛みを起こしやすい傾向があります。1番2番の方も坐骨神経痛の可能性がまったくないわけではありません。

梨状筋

1番が85%、2番が10バーセント、3番が3%、4番が1%といわれます。(C)seitailabo.com■その他

梨状筋が血行障害などで硬くなると、坐骨神経が圧迫や摩擦を受けやすくなり、もっとも坐骨神経痛が発症しやすくなります。 手術をすることもありますが、やはり梨状筋が柔軟かつ活用できるようになっていることが重要です。

仙腸関節傷害

仙腸関節

仙腸関節炎の起きる位置

仙腸関節は骨盤の仙骨と腸骨の間の関節です。腰の背骨の下、尾骨より上のあたりです。ここになんらかの原因で傷害が発生します。関節についている細かい腱や靭帯、筋肉の動きが悪くなることでも発生します。

根性坐骨神経痛(こんせいざこつしんけいつう)・腰椎性坐骨神経痛(ようついせいざこつしんけいつう)

椎間板ヘルニア

前屈をすると痛みが出るときは椎間板ヘルニアを疑います

坐骨神経の付け根が圧迫されて、痛みがおこるタイプの神経痛です。脊髄の近くで神経根を刺激されたことによる痛みが「根性坐骨神経痛」で、腰の骨である腰椎の関節や靭帯、筋肉などに異常があるために、神経が圧迫されて痛むのが「腰痛性坐骨神経痛」です。

坐骨神経痛を引き起こす明確な原因として判断されることが多いです。その疾患は腰椎椎間板ヘルニアが多く、腰椎すべり症腰椎分離症脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)も多いです。椎間板ヘルニアは20〜30代が多く、すべり症は40〜50代、分離症や脊柱管狭窄症はさらに上の世代で起こりやすいです。

また内臓疾患による「脊髄腫瘍」や「骨盤内腫瘍」ができて神経を圧迫をしている可能性もあります。その場合ももちろん治療が必要です。

その他

妊娠や病原体による感染症、さらにはストレスなどによる精神的要因も原因となる場合があります。

このように痛みや発生の状況は人それぞれです。ですのでその人の状況に応じた治療やケアを行わなければなりません。しかしながらインターネットの記事などでは「座骨神経痛にはこのストレッチだけでOK!」などと断言する記述が少なくありません。

どのような坐骨神経痛でも一度は医師の診察を受けられることを強くおすすめ致します

4.原因のわからない坐骨神経痛が大半

理学療法で運動指導中の今関さん(清泉クリニック整形外科

受診時に原因が特定される坐骨神経痛は1~2割程度かと思います。

これは当ブログで五十肩やぎっくり腰関係の記事の監修をしていただいた理学療法士・今関礼章さんの感想です。今関さんは毎日数十人の患者さんのケアやリハビリ指導をしています。つまり8〜9割の患者さんは、整形外科に来た時には検査機を使ってもはっきりわからないのです。

これはなぜかというと、ほとんどの症例が受診時の段階では神経や血管、筋肉の症状(痛みや炎症、腫れなど)が混在していると思われるからだそうです。

このような患者さんには、様々な検査や、薬の投与、注射、リハビリを併用して行い、その治療経過から主として引き起こしている疾患を特定し治療方針を確定していきます。軽症でしたらその過程で回復することもあるそうですが、人のカラダはなかなか単純ではないことがお分かり頂けると思います。

5.坐骨神経痛の治療

おおむね以下のような治療方法が行われます。

検査

医師により、ヒアリング、レントゲンやMRI、CT、ラセーグテスト、SLRテスト、触診などが行われ、原因の特定をはかります。

痛み止め

原因が特定された場合も、よくわからない場合も、まずはその痛みを引かせる対処をします。痛みの程度に応じて内服薬や座薬が使用され、あまりにひどい痛みの場合は硬膜外ブロック注射や神経ブロック注射が行われます。状況に応じて冷感療法や温熱療法が行われることもあります。

手術

手術によって明確に原因が取り除かれ回復すると考えられる場合は、手術を行う場合もあります。しかしながら受診したその日に行うことはありません。

理学療法

理学療法は運動指導や温熱、電気(超音波・低周波等)治療等を組み合わせて、機能回復をはかる方法です。医師の指示のもとリハビリのためのプログラムが組まれます。家庭でできる体操法の指導を行ってくれる場合もあります。

6.坐骨神経痛のセルフケア

梨状筋のストレッチ

梨状筋の硬化が原因と考えられる場合、「梨状筋症候群」と診断されるケースがあります。梨状筋はお尻の最上部かつ奥深くにある筋肉です。この筋肉が硬くなっているをほぐすことで回復効果が考えられます。実際に触ってストレッチすることは難しいのですが、写真ではブルーの丸で示しました。この位置の奥深くにストレッチがかかるようにイメージして行います

梨状筋ストレッチ1

①仰向けで床に横になります。右膝を右手で持ち、左手は右足首を待ちましょう。ヒザを右肩の方へ引き上げていきましょう。

この時左のおしりが床から浮かないこと・肩に力を入れないことがポイントです。20~40秒を目安に左右とも行いましょう。

梨状筋ストレッチ2

②仰向けで横になり、右足のかかとを左ヒザの上へ置きます。

左手で右ももの外側を持ち、左肩の方へ引きます。この時右のおしりが床から離れないように気を付けてください。20~40秒を目安に左右行いましょう

梨状筋ストレッチ3

右足を組むようにして左足にかけ、左ヒザの裏で手を組みます。背中が浮いたり、カラダに力が入らないように注意しながら軽く手を引きましょう。気持ちよく自然な呼吸で20~40秒を目安に左右行います

梨状筋ストレッチ4

③左ヒザを外側90度に曲げて倒し、右足を後ろに下げ座ります。

両ヒジをカラダの前で床につき上半身を前へ倒します。この時に右足に力が入らないように注意して左のおしりを伸ばしていきましょう。

左右20~40秒を目安に行いましょう

仙腸関節障害のためのストレッチ

仙腸関節

尾骨から45度外側上方にあります

仙腸関節は、梨状筋の付近で、最も背骨に近い場所に位置する関節です。この部分にアプローチするイメージで行ってください。(仙腸関節の可動域は極めてわずかなので、動きを感じるほどではありません)

仙腸関節ストレッチ1

両膝をまげ、仰向けで横になります。肩膝の裏で手を抱え、上半身が床から離れないように注意しながら、上半身へ近づけましょう。

小刻みに膝を胸に近づけるように弾ませて左右10回ずつ繰り返し行いましょう

仙腸関節ストレッチ2

うつぶせで横になります。肩の横に手をつき、おへその下が床から離れるくらいまで上半身を起こしましょう。

ポイントは少し、床を両手で押すことです。肩に力が入らないように注意して20~40秒を目安に行いましょう

仙腸関節ストレッチ3

両膝を立てて仰向けになります。膝の頭をそろえて、左右交互に倒します。この時、おしりや腰が浮かない範囲で横に倒しましょう。ゆっくり左右10回ずつ行います

※ストレッチとは別に、仙腸関節周辺を強く揉むことで解消されるケースがありますので、試してみてください。

原因となっている筋肉の緊張をほぐすストレッチ

坐骨神経痛を引き起こす筋肉は様々ですが、ここでは代表的な3つの筋肉に絞ってご紹介します。

ハムストリングのストレッチ

ハムストリングストレッチ1ハムストリングストレッチ2ハムストリングストレッチ3ハムストリングストレッチ4

太もも後ろの筋肉をストレッチします。仰向けで横になり、右ひざを曲げ、右足のかかとにタオルをかけ、両手で持ちます。肩に力が入らないように注意して、膝を伸ばしながら上半身を床へつけましょう。

この時左膝が曲がらないように注意しましょう。無理にカラダに引っ張らないのがポイントです。左右20~40秒を目安に行いましょう

内転筋のストレッチ

内転筋ストレッチ

イチロー選手が行っている有名なストレッチです。ももの内側を伸ばします。がに股の状態で中腰になり、ヒザに両手を置きます。

相撲の四股をイメージすると姿勢がとりやすくなります。その状態から、左右の方を内側に入れながら上半身を捻っていきます。左右20~40秒を目安に行いましょう

腰方形筋のストレッチ

腰方形筋のストレッチ1腰方形筋のストレッチ2腰方形筋のストレッチ3

お尻の中の筋肉をストレッチします。開脚してすわり、右ひざを曲げ、右足の裏が左内ももに触れるようにします。

左手で右ひざをつかみ、右手は頭の後ろへ。右のおしりが浮かないように注意して左側へ上半身を倒しましょう。

姿勢に気を付けて左右20~40秒を目安に行いましょう

坐骨神経痛時のストレッチについては別記事「坐骨神経痛ストレッチ・しびれや痛みの原因と今できる対処法」で詳しくお伝えしていますので、ぜひご参照ください。

7.坐骨神経痛を引き起こさないために

今関さんは原因がはっきりしない坐骨神経痛について「いわゆる運動不足や生活様式の偏りが大きく影響し、筋の衰えや硬化、体幹の弱化、不良姿勢が長期に続くことで生じた結果であると感じます。」と語っています。

体幹筋(インナーユニット)は、姿勢を保持し呼吸にも大きく関わる筋肉です。これが使えなくなると様々なトラブルを引き起こすのです。

猫背二大原因

猫背姿勢は体幹筋の衰えや硬化を引き起こし、坐骨神経痛の遠因となる可能性があります

 

何度も症状を繰り返したり、症状の期間が長かったり、運動不足や不良姿勢に自覚がある方には、姿勢や生活習慣の改善に取り組むことが再発を防ぐ大きな要因になるのです。

また、坐骨神経痛の民間対処法の一つに「お尻や腰の筋肉を揉む」という方法がありますが、これはあくまでもお尻の筋の硬化が原因不明の坐骨神経痛を引き起こしている場合に効果の可能性があるというレベルです。

痛みが軽減するという点ではひとつの方法ですが、お尻の筋肉が硬くなっているということは、あくまで結果の一つです。それはインナーユニットの弱化や不良姿勢が引き起こしているので、その改善の取り組みを行う事も大切になります。

当ブログでは姿勢改善のために姿勢改善のためにいくつかの記事をご用意しています。

ストレッチポール公式ブログ 姿勢を良くするための知識とストレッチ集

また腰痛を生まない強い腰をつくる方法としてインナーユニットを鍛える方法もお伝えしていますのでそちらもあわせてご参照ください。

ストレッチポール公式ブログ 腰痛ストレッチ・7つの筋肉を活用して慢性腰痛にサヨナラ!

8.まとめ

坐骨神経痛の症状と痛みの発生ポイントからみる原因の発生箇所、及び治療やセルフケアの方法についてお伝えしました。坐骨神経痛は病院で原因がはっきりわかるものとわからないものがあります。

前者の場合は、なるべく早めに病院での適切な治療を受けてください。後者の場合は日常生活習慣が原因になっていることが少なくありません。適切な運動や姿勢への取り組みを行うことで再発を防げ、健康的な生活を過ごせるようになります。お伝えした方法をぜひ取り組んでみてください。

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