ストレッチポール®で簡単骨盤調整!2つのポイントと改善法

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ストレッチポールと骨盤・股関節の関係についてご存知ですか? 骨盤や体の歪みが整体屋さんに行くことなく、ストレッチポールで矯正できないかとお考えの方もいらっしゃるようです。

実際、ストレッチポールを使ったエクササイズをすることで「良い姿勢の状態がわかった」「二本足でちゃんと立ってる感じがする」「股関節の動きが良くなった」「股関節のツマリがなくなった」などとおっしゃる愛用者の方が大勢います。

広島国際大学で100名以上を対象に行われた研究では、ストレッチポールでの骨盤の状態を整えるエクササイズは、骨盤アライメントを対象化する(骨盤の左右の状態を均衡化する=骨盤の左右バランス改善効果がある)、と結論づけています。(参照:CiNii Articles )

ここではなぜそのようなことが起こるのかの理由と、骨盤の状態を整える簡単なエクササイズをご紹介します。ストレッチポールで骨盤の状態を改善したいとお考えの方はぜひ参考になさってください。

この記事は石塚利光が監修しました。

日本コアコンディショニング協会コアコンディショニングリサーチディレクター/東京大学女子バレーボール部トレーナー/米国公認アスレティックトレーナー (BOC-ATC) /日本トレーニング指導者協会・認定上級トレーニング指導者(JATI-AATI)/ペンシルベニア州立カルフォルニア大学卒業/前・福岡大学助教/訳書「アスレティックボディ・イン・バランス」(Gray Cook著)


1.骨盤を整えるために不可欠な2つのポイントとストレッチポールが効果的な理由

骨盤は、長年の生活や作業時の姿勢の癖で傾きや歪みが生じています。骨盤の調整は、これを正しい状態にすることを目的とします。

骨盤の傾き

左から骨盤が正しい位置にある状態、前傾姿勢、後傾姿勢です

骨盤歪みの種類

骨盤の歪みは最大でも数ミリ程度と言われますが、体全体に大きな作用(不良姿勢、肩こり、腰痛など)を及ぼしていると考えられます

ストレッチポールの上に仰向けで縦に乗ると、ポールの反発で骨盤が押されることにより、骨盤が後ろに傾き、前傾していた骨盤は正しい位置へと変化します。

また、骨盤には股関節や足の骨との位置関係によって、「ゆるみの位置」と「締まりの位置」があります。ストレッチポールの上に乗ることで、仙腸関節がゆるみの位置となるために、骨盤の状態が調整しやすくなるのです。この位置は股関節周辺のそれぞれの骨が近づくので、股関節も正しい状態にしやすくなります。

ゆるみと締まりの位置

ストレッチポールに乗り、足を伸ばすことで骨盤はゆるみの位置になります。足を上げると締まりの位置になります

※ストレッチポールのEX、MX、ハーフカットでこの作用が起きます。

1−1.ストレッチポールで作られる「ゆるみの位置」で本来の状態に戻す

骨盤や股関節の周辺には、大小さまざまな筋肉があります。悪い姿勢はこの筋肉の偏りで生じていますので、まずは筋肉をゆるめることが大事です

最初に、ストレッチポールの上で足を伸ばすと、足の重さで股関節周辺の筋肉が自然にストレッチされます。

さらに、筋肉をゆるめるもう一つの方法が小刻みな振動です。理学療法士や整骨院の先生が行う方法の一つでは、患者さんの足を手で持って小刻みに揺らして振動を加え、筋肉をゆるめます。ストレッチポールを使うと自分一人でこの振動を与えることができます

ストレッチと振動の2つの方法で筋肉がゆるめられます。そして骨盤は「ゆるみの位置」で、細かい振動が加わっていくことで大腿骨頭が寛骨臼の正しい位置に収まっていくのです。

この記事でご紹介するストレッチポールのエクササイズでは、数種類の振動を与えるエクササイズと、大腿骨頭を正しい位置に収める運動を行います。

股関節周辺図

股関節周辺図  (C)京セラメディカルコーポレーション

 

1−2.ストレッチポールで作られる「締まりの位置」で正しい状態をキープする

ゆるめて振動を加え正しい状態を作った骨盤と股関節。この状態をキープするには、「締まりの位置」で筋肉トレーニングを行うことが大切です。その状態を身につけさせるために、筋肉の付き方を正しい状態にするのです。

締まりの位置は、「ゆるみの位置」から足を上げたポジションで発生します。この運動についてもこの記事後半にてご紹介します。


2.今すぐツールを使わずにできる「締まり」のエクササイズ

骨盤の調整には、「ゆるみ」と「締まり」の位置を作り、その上でエクササイズを行うことが重要です。

今回編集部では、自宅で一人でやってみたい方に「ゆるみ」と「締まり」のエクササイズをご提案しようと思いましたが、「ゆるみ」の状態はセルフではなかなか作ることができません。「締まり」のエクササイズでもある程度の効果が感じられますので、ここにご紹介します。

エクササイズ方法:床にうつ伏せになり、骨盤を床から離さないようにして(下記写真参考)両足を太腿から天井方向に上げます。その状態で10秒程度片足ずつバタバタ小刻みに上げ下ろしをしてください。2〜3セット行います。※腰を反ってしまうと痛めるので注意してください。

手のひらから指先のゾーン

腰の骨の出っ張りから恥骨までの三角形のゾーンが床から浮かないようにしてください

締まりのエクササイズ1

太腿が床から浮く程度で大丈夫です

締まりのエクササイズ2

両足同時がキツい方は片足ずつやってみてください

終了後、床の上に直立し、立った感じや歩く感覚を確かめてみてください。骨盤が床から離れないようにエクササイズができると、改善を実感できると思います。これが骨盤調整の効果です。しかし骨盤を床から浮かせずに脚を持ち上げることはなかなかキツかったと思います。

3.「ゆるみ」と「締まり」がラクにできるストレッチポールエクササイズ

さて、日本コアコンディショニング協会が開発したストレッチポールを使用した改善エクササイズには、骨盤と股関節まわりの状態を整えるものがあります。

ストレッチポールを使用しないエクササイズと違って、キツい思いを少しもすることなく、リラクゼーション効果による心地よさを味わいながらできるものです。

ここでは、そのエクササイズの代表的なものをご紹介します。(腰部周辺に痛みのある方や妊婦の方は医師と相談の上使用してください)

ストレッチポールストレッチポール®をお求めの方へ
ストレッチポール®は㈱LPNの登録商標(第4666450号)です。正規品は公式LPNショップにて、またAmazon楽天市場Yahoo!ショッピングでも正規品をお買い求め頂けます。

3−1.まずはベーシックセブンから

ストレッチポールのもっとも基本的な使い方である「ベーシックセブン」運動は、骨盤、股関節や肩甲骨まわりをリラックスさせ、人間本来の状態を取り戻すために開発されたものです。予備運動3種、主運動7種を順番に行うだけで、骨盤や股関節の状態が向上する可能性があります。ストレッチポールをお持ちの方は紹介動画をご覧になりぜひお試しください。以下にその一つ、足開き運動をお伝えします。

基本姿勢

脚開き運動

基本姿勢(写真上)から、左右の足の裏を合わせるようにして、膝を開きます。足裏を体に近づけたり離したりして、ご自身の気持ちがよい位置を見つけてください。写真下の姿勢で40秒ほど自然な呼吸を行います。

3−2.骨盤スライド運動

ベーシックセブンを行った上で、さらに骨盤や股関節まわりへの運動を行いたい方におすすめの方法をお伝えします。まずは「骨盤がゆるみの位置」にあるエクササイズを3つお伝えします。

骨盤スライド

骨盤の左右差を解消する運動です。腰周りを左右にスライドさせるようにユラユラ動かしします。ポイントは、腰が床面と水平に動くように意識することです。10~20回くらい左右にスライドします

3−3.片足ワイパー運動

ワイパー1

ワイパー2

骨盤と股関節まわりの筋肉リラクゼーションを行います。上の体勢から片足をまっすぐ伸ばして、軽く5回くらい脚全体を内側外側にゆすってバイバイのような運動をします。足を付け根から動かしますが、脱力しながら行ってください。

次に内側に倒したまま数秒間キープし、カカトを軸にし、外側に開きながらスッと力を抜いて倒します。少しずつ内側に倒す力を強くしてください。逆の足も行います。これも3〜5回くらい行って聞いてください。

3−4.フロッグキック運動

フロッグキック1

伸ばした片足を内側に倒します

フロッグ2

倒したまま股関節側に引き寄せます

フロッグ3

ヒザを外に開き倒します

フロッグ4

そのまま足を伸ばします

股関節の可動域の改善などを目的にします。片足を伸ばして、①そこから内側に倒し、②そのままカカトを股間方面に引き寄せるようにして膝を立てます。③次にヒザを外に倒して④カカトを滑らせるようにして脚を伸ばします。左右5回ずつ繰り返してください。カカトは1本のレールの上を行ったり来たりするイメージで行うと良いです。

3−5.バタ足運動

バタ足1

腰・ヒザの角度が90度になるように持ち上げます

バタ足2

脱力しながらカカトでお尻を叩きます

先ほどまでのエクササイズで整えた骨盤の状態をキープする運動です。骨盤の締まりの位置になります。前記の状態から、両足を床から持ち上げます。息を細くフーッと吐きながら、カカトでお尻を交互にトントンと軽く叩きます。10秒くらい2~3セット続けましょう。インナーユニット活性化の効果もあります。

3−6.バイク運動

バイク1

まずはカラカラと軽く回します

バイク2

馴れてきたら大きく動かすのもGood

同じく骨盤の締まりの位置で行う機能改善運動です。息を吐きながら、太ももを左右交互にお腹に近づけるように引き寄せます。自転車をこぐような感じで動かしましょう。10秒間動かしたら、今度は逆回転させるイメージで10秒間動かしてください

上記の運動が終わったら、お尻から滑るようにしてポールから降りてください。使用後の腰などの状態を比較してみましょう。

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4.結論:ストレッチポールなしで一人でやるのは難しい

前項では、ストレッチポールを使った骨盤まわりの運動をお伝えしてきましたが、ストレッチポールなしでも同じ運動を行えばいいのではないか、とお考えではありませんか?

結論から言えば、それはなかなか難しいのです。ストレッチポールの上に縦乗りになると、腰周辺は仙骨あたりの一点だけをピンポイントで押します。腰を正しい位置に導くにはまずこのことが大事です。

さらに足を伸ばすと、自分の体重というもっとも安全な負荷によって脚や股関節がストレッチされます。また、カカトが腰より低い位置にあることで血流が流れやすくなるというメリットもあります。床の上に寝て同じ動作をしてもこのストレッチ感は感じられないのではないでしょうか。

バスタオルなどで似たようなものを自作しても、なかなかストレッチポールのような反発力は得られません。また、塩ビ管などを使われる方もいるようですがかえって痛みを感じるかと思います。類似品は使用しているうちに変形しやすいというお話しもよく聞きます。ストレッチポールの感触は、160万人以上の方にご愛用頂いてる絶妙なものとなっています。ストレッチポールをご検討の方はぜひ正規品をお求め頂き、最良の結果を得て頂きたいと私たちは思っています。

5.まとめ

ストレッチポールを使用した骨盤エクササイズは、自分一人で行うことができ

・仙骨周辺を一点で押し、骨盤の状態を改善しやすくする

・骨盤のゆるみの位置を作り、骨盤周りをゆるめ本来の状態に戻そうとする

・骨盤のしまりの位置で正しい状態をキープする

という特徴があります。

ストレッチポールをお持ちの方はぜひ毎日の習慣に取り入れられ、健康的な生活をおくられるよう願っています。

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