ストレッチポール®はただ上に寝るだけでも効果があると聞いた方もいるのではないでしょうか?
ただの円柱状のツールに見えるのにも関わらずなぜ効果があるのでしょうか。そして何に効果があるのでしょうか。
さらに「1日数分、寝るだけでダイエット効果があった」という記事を目にした方もいらっしゃると思います。
本当にそのようなことがあるのでしょうか。
実際編集部でも休憩時間にはストレッチポール®の上に仰向けに寝ている者が大勢います。個人差はあれ少なからず効果を感じているからだと思います。
そこでこの記事では、「ストレッチポール®の上に寝るだけの運動」を行うと何が起きるのかについて解説します。とにかくラクに体質改善をはかりたい方は必ず参考になると思いますのでぜひご一読ください。
目次
1.「ストレッチポール®に寝るだけ運動」の口コミ
ストレッチポール®の運動は、その上に縦に仰向けに寝てユラユラ揺れるだけでも効果があると、おっしゃってくれる方が大勢います。以下にその一部をご紹介します。
とりあえず僕は、面倒な性格なので、本格的なストレッチをしたのは最初くらいで、後はストレッチポールの上に寝転がり、ゴロゴロと左右に身体を動かすくらいしかしていませんでした。
ストレッチポールの最高に良いところは、一般的なトレーニングなどのように、しんどい思いをしなくても良く、難しいことを覚える必要も無く、ただ、ポールの上に寝転がれば良いという簡単さ。
そんな感じで、ストレッチポールに寝転がり始めて約2週間くらい経過すると、自分の身体の変化に気付き始めます。
酷かった肩こりの苦痛が、ストレッチポールに乗ることで徐々に和らいできているのです。
いろいろな事を試しても、全く改善されなかった僕の肩こりが、ストレッチポールの上に寝ることで、確実に改善されている。
ちゃんとしたブログ「肩こり解消にはLPNストレッチポールが最強」
実は使い方はこんなに簡単・・・
寝るだけでOKΣ(゜∀゜ノ)ノ
もちろん普通に寝るわけじゃありません(笑)
ストレッチポールの上に乗って、ただ寝るだけでストレッチになるというもの。
ストレッチポールは普段使いすぎて固まっている筋肉を『緩める』という効果が期待できます。
普通のストレッチやヨガだと、痛い思いをして続けなきゃいけないケースもありますよね。しかしストレッチポールなら寝転ぶだけで、筋肉が緩まるため難なく続けることができます。
ぴよこブログ「ストレッチポールの使い方|腰痛&猫背対策に効果あり」
書籍でも下記のように紹介されています。
ストレッチポールは猫背解消にとても効果的。寝るだけでも胸郭が開き呼吸もラクになる。
フィットネスジム超活用術(横山格郎著・エイ出版社)
なぜこのように寝るだけでユラユラ揺れる運動が効果があるのでしょうか。次項にて解説します。
2.寝るだけでなぜ効果があるのか? その理由
肩こりや首こり、背中のハリは、筋肉が影響を及ぼしています。姿勢の悪さも日常のクセによる筋肉の偏った使い方をしているからです。
姿勢が悪いのは、骨格が悪いせいだと思われるかもしれませんが、骨と骨の並び方を構成しているのはさまざまな筋肉なのです。ですので筋肉をほぐしたり緩めることで本来のあるべき状態に戻す必要があるのです。
2−1.筋肉を緩めるための3つの方法
それは、
(1)ストレッチ
(2)マッサージ
(3)脱力&関節ゆるみの状態で小刻みな振動を加える です。ストレッチポール®を使った運動は、主に(3)の作用を引き出します。
ストレッチポール®を使うとなるべく自然かつ安全に筋肉を緩める運動が行えるのです。
2−2.ストレッチポール®の運動が及ぼす作用
ストレッチポール®の上に仰向けで縦乗りをすると、背面の3つのポイントが体重によって下から押圧されます。これはご自分の体重を利用しているので、安全な負荷といえます。
この状態は後頭部や背中、腰が正しい位置になり、本来の姿勢となっています。
胸郭(ろっ骨まわり)は下からストレッチポール®で押され、ご自身の腕の重みで優しくストレッチされています。肩関節まわりの筋肉もゆるめられ、脱力した状態になります。
これによりろっ骨まわりが広がります。床に寝たりマッサージチェアに座ってもこのような状態にはなりません。
ここで左右にユラユラと揺れますと、首、肩、背中周りの筋肉が緩められます。姿勢を形作っている、深層部や細かい筋肉が緩められリラックス状態となるのです。
ろっ骨まわりが広がることで呼吸も深くなります。
ですので、ストレッチポール®の上に乗って左右に揺れるだけの運動でも十分な効果を感じていただけるのです。(※効果は運動によるもので、感じ方には個人差があります)
TV番組「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日系)でセレブ女性経営者のユリーカさんが日頃1時間以上ストレッチポール®に乗り、姿勢のズレを矯正しているというお話しがありました。
インナーマッスルを鍛えるのにベストツールがストレッチポール®であると紹介してくださいましたが、スポーツドクター栗原隆さんが1時間以上使うと逆に姿勢が悪くなると解説してくれました。
1回の使用時間は5〜15分、長くても20分。当たっている部分の組織を痛めたり、逆に関節が緩みすぎて姿勢が悪くなる危険性があります。
これを避けるために、10〜15分程度乗ったら一度ストレッチポール®から降りて休憩したりゆっくり立ち上がるなどして状態をリセットされることをオススメします。1日の中で何回かにわけて乗るのはOKです。
3.ダイエット効果は本当にあるのか?
「ストレッチポール®で肩甲骨を刺激するとやせる」などの説を目にすることがありますが、科学的にはなかなか考えにくい現象です。
その説の根拠となるのは、以下のようなものです。
・肩甲骨付近に褐色脂肪細胞が集中している。
・褐色脂肪細胞を増やしたり刺激することで、細胞の動きが活発化する
・そのことにより脂肪代謝が高まりやせやすいカラダになる などです。
しかしながら、褐色脂肪細胞は人間の場合乳児期に多く年齢とともに減っていきます。成人期にわずかある褐色脂肪細胞を刺激することで実際にやせるかどうかは科学的には分かっていないのです。
褐色脂肪細胞は運動によって増えるという研究発表(日経トレンディネット「白色・褐色・ベージュ脂肪細胞…増やすと痩せる脂肪はどれだ?」)はあります。肩甲骨を長時間動かしつづけると増える可能性はあるかもしれませんが、ストレッチポールの簡単手軽な運動ではそこまでの効果はないと思われます。
実験でもエアロバイクでの有酸素運動を行っていますので、やはり運動をすることがダイエットには効果的といえます。
ストレッチポール®の効果としては、運動をしやすいカラダにしたり、運動へのモチベーションがあがるということがあげられるでしょう。ダイエット専門の口コミサイトでは以下のようなコメントがありました。
とにかく気持ちいいです。これだけでは痩せないと思いますが、凝りをとって動きやすい身体を作るには良いと思います。ストレッチした後のウォーキングがとても楽です。ただ、体調が良くなるのでご飯が美味しくなるのが難点です。
ダイエットカフェ「ストレッチポールの口コミ」
4.さらに効果を引き出す基本的な運動
ご説明した通り、ストレッチポール®はただその上に寝るだけの運動でも効果が期待できます。製品説明書にある簡単な手足の運動を行えば、よりその効果を実感いただけると思います。この運動は(一財)日本コアコンディショニング協会が10年以上をかけて開発しお伝えしているおすすめの運動です。
以下では肩まわりに効果的な方法をお伝えします。
床磨き運動
基本姿勢で横になります。肘と手の甲が床についたままの状態で床に小さな円を描くように床を磨いていきます。この時、手首だけを動かすのではなく、腕全体を使って手の甲で小さな円を描くように動かしましょう。小さな振動が肩まで伝わっているのを感じ、全身を脱力させてください。回数:【両まわし 10回】
肩甲骨の運動
基本姿勢で横になり、前へならえをするようにして手を天井に向けて伸ばします。肘は力が入らないように少し緩めてリラックスします。手の上げる方向を少しみぞおちの方へおろし、まっすぐ遠くへと引き上げていきましょう。
引き上げたらゆっくりと戻し、ご自身のペースで上げ伸ばしを繰り返し行います。腕を上げる際にバランスが崩れる場合は足幅を少しひろげて安定させるようにしましょう。【ご自分のペースで4~5回】
鳥の羽ばたき運動
ストレッチポールに基本姿勢で横になり、両手が床を滑るようにして両手を胸の高さあたりまで広げていきましょう。
リラックスして息を吐きながら腕を戻し、基本姿勢へと戻ります。ご自身のペースで繰り返し動かしましょう。腕を動かす中で、肘が床から浮かないように気を付けて行いましょう。【鳥がはばたくように3~4回】
いかがでしょうか。単に寝転がるだけに加えて今すぐ簡単にできそうな感じがしませんか?お持ちの方はぜひお試しください。
ストレッチポール®の基本的な使い方については、別記事「ストレッチポール®の効果と誰にでも効果が得られる使い方」にて、準備運動や股関節まわりの運動もお伝えしておりますので、ぜひ併せてご覧ください。
5.ストレッチポール®は多様な使い方ができる
ストレッチポール®に仰向けで縦乗りし、ただ寝たり揺れたり簡単な運動をすることで、緊張したままの全身の筋肉が緩められ、リラクゼーション効果が得られることをお伝えしました。これにより姿勢が整うなどの効果が得られることはいくつかの論文になっています。(ストレッチポールを用いたコアコンディショニングが立位姿勢,体幹可動性,および歩行に与える即時的効果 射越 舞子ら 日本理学療法学術大会 2010など)
これ以外の活用法については下記のようなものがあります。
・セルフマッサージツールとして(コリを感じる部分にあてて体重を乗せるなどをすることで効果的にほぐすことができます)
・ストレッチツールとして(ストレッチエクササイズを行う時に、ストレッチポール®を組み合わせると効果的に行える場合があります)
・体幹トレーニングツールとして(ストレッチポールの上でお腹の圧を高める運動を行ったり、バランストレーニングを行うことで効果的に体幹が鍛えられます)
セルフマッサージについては別記事「必見!筋膜リリースをツールで効果的かつ安全に行う最善方法」
ストレッチツールとしての活用法は「股関節ストレッチ・最も効果的な初級編7と中級編5+α」「バレエ講師直伝!どこよりも詳しい”基本のバレエストレッチ」などでご紹介しています。
体幹トレーニングツールとしての活用法は「体幹トレーニング50選!初心者〜上級者の1週間メニュー」「【非公式】ストレッチポールマニアが教える極上使い方30選」をご参照ください。
6.まとめ
ストレッチポール®の寝るだけ運動でも抜群に効果がある理由についてお伝え致しました。シンプルなツールで行う簡単な運動なので、そこまでのことがあるかとは信じられないかもしれません。多くの人はこの単純な運動をこれまでの生活で行う機会はほとんどなかったのではないかと思います。それゆえに経験された方は驚きの感想を持たれるのでしょう。
ストレッチポール®の体験は、専門に指導方法を勉強した”コアコンディショニング マスタートレーナー”のもとで行うとより効果を実感していただけると思います。コアコンファン.comというサイトでは全国のマスタートレーナーを紹介していますので、体験したい方はぜひ検索してみてください。
また、ストレッチポール®を既にお買い求めいただいた方の声は、別記事「買う前に知りたいストレッチポールの口コミ・ニーズ別まとめ」にてご紹介しています。こちらも併せてご覧いただけますと幸いです。
※ストレッチポール®を使用した運動の効果は、個人差があり万人に同様の体感をもたらすものではありません。
ストレッチポール®は㈱LPNの登録商標(第4666450号)です。正規品は公式LPNショップにて、またAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでも正規品をお買い求め頂けます。